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2016年5月24日火曜日

沖縄米軍属暴行・殺人事件  NHKニュースの伝え方



沖縄米軍属暴行・殺人事件  NHKニュースの伝え方

沖縄で発生した米軍属による痛ましい暴行・殺人事件についてNHKニュースが
報じた事を保存のために転載します。

事実を認めて再防止を図ってほしいものです

この事件の犠牲になった女性に哀悼の意を表するとともに、
ご冥福をお祈りいたします。


シンザト容疑者



NHKニュースより

米軍属遺体遺棄事件 沖縄の怒り

突然の悲劇

事件が起きたのは、大型連休が始まる前日の先月28日。
犠牲になったのは20歳の会社員の女性でした。
女性は、この日の夜8時ごろ、同居していた交際相手の男性
のスマートフォンに無料通信アプリのLINEで
「ウォーキングしてくる」とメッセージを送っています。
しかし、男性が午前2時すぎに家に戻ると女性の姿はなく、
連絡が取れなくなったことから、警察に通報しました。
事件が動いたのは、女性が行方不明になって3週間後の今月19日。
女性の自宅から直線距離で北におよそ16キロ離れた恩納村の
雑木林で遺体が見つかりました。警察は遺体を捨てたと供述した
アメリカ海兵隊の元隊員で嘉手納基地で働く軍属の
シンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(32)を、
遺体を遺棄した疑いで逮捕しました。

逮捕に至った経緯

なぜ、警察は軍属の男にたどり着いたのか。
女性と男に面識はありませんでした。決め手となったのが、
女性が持っていたスマートフォンと、防犯カメラの映像でした。
女性のスマートフォンは先月29日の午前2時40分ごろ
を最後に電波が途切れましたが、その際の位置情報が残されていました。
場所は、自宅から2キロほど離れた工業団地の付近でした。
このため、警察は付近に設置された防犯カメラの映像などから
この時間帯に通行したおよそ300台の車を分析。
この中に男の車も含まれていたことから、今月16日、
警察が任意で事情を聴いたところ、体が震えるなど不審な
様子が見られました。このため、19日になって再び
事情を聴いたところ、女性の遺体を捨てたと認め、供述した
場所から遺体が見つかったため、逮捕に至ったのです。

凶悪さ明らかに

届かなかった無事を願う思い。多くの人たちが深い悲しみに
打ちひしがれるなか、事件のいきさつが少しずつ明らかに
なるにつれ、遺族や県民は強い衝撃を受けています。
捜査関係者によりますと、男は、逮捕当時、
「襲う相手を探して2、3時間車で走っていた。
歩いていた女性を背後から棒のようなもので殴って乱暴した」
と供述し、自宅付近を歩いていた女性を襲ったとみられています。
さらに、「女性の首を絞め、ナイフで刺した。
遺体をスーツケースで運んだ」と殺害をほのめかす供述を
したということです。男はその後の調べには黙秘しているということです。

悲しみと怒り広がる

亡くなった女性は周囲から、とても慕われていました。
職場の店長は、「一生懸命仕事を覚えて頑張ろうという
姿勢が感じられる働きぶりで笑顔でいきいきとした表情で売り場に立っていたのが印象に残っている。悲しみと、怒りでいっぱいです」と話していました。小中学校の同級生でことし1月の成人式で女性と会った男性は、「これから何十年と、楽しいこともたくさんあると思っていたやさきだったので、本当に悔しいです。同級生たちはみんな、ことばでは言い表せないくらいの怒りや悲しみを持っている」と話していました。
また、女性の父親は、今月23日、遺体が見つかった現場を初めて訪れて花を供え、「いまは悲しみも強いのですが、容疑者への憎しみもあります。どんな思いで娘が命を落としたのか、どんな痛みと苦しみと恐怖の中で娘が亡くなったかと考えると耐えられません」と声をつまらせながら語りました。

軍属の男とは

逮捕されたシンザト・ケネフ・フランクリン容疑者は、アメリカ海兵隊の元隊員で、現在は嘉手納基地の中にあるコンピューター関連の会社で働く軍属です。
アメリカ・ニューヨークに住む男の母親によりますと、男は、2007年からおととしまで海兵隊に入隊していて、関係者によりますと、沖縄の基地に配属されていたこともあったということです。現在は、嘉手納基地から南におよそ17キロ離れた与那原町に住んでいて、近所の複数の住民によりますと、姿がみられるようになったのは数か月ほど前からだということです。自宅では、日本人の妻や幼い子どもの3人で暮らしていたということですが、日中に男の姿を見たという人はほとんどなく、夜遅くに、赤い車に乗って帰宅する姿が何度か見られたということです。
地元の消防によりますと、男は警察が初めて事情を聴いた翌日の今月17日に多量の睡眠薬を、翌日の18日には多量のウイスキーを飲んでおう吐し、救急搬送されていました。男の弁護士によりますと、自殺を図ったということです。

繰り返される事件

在日アメリカ軍の専用施設の74%が集中する沖縄では、これまでにもアメリカ軍関係者による事件が繰り返し起きています。
沖縄県警察本部によりますと、沖縄が本土に復帰した昭和47年から去年末までに起きたアメリカ軍の兵士や軍属などによる刑法犯罪は5896件あります。復帰から20年余りは1年に100件から300件余りの範囲で推移していましたが、平成7年以降は、100件を下回る年が多くなり、去年は34件でした。
5896件の内訳をみると、▽空き巣や車上ねらいなどの「窃盗犯」が50%(2928件)を占め、▽傷害や脅迫などの「粗暴犯」が18%(1062件)、▽殺人や女性への乱暴などの「凶悪犯」が9.7%(574件)などとなっています。このうち、殺人で検挙された人数は26件で34人、女性への乱暴が129件で147人です。
平成7年には小学生6年生だった女の子がアメリカ兵3人に連れ去られる少女暴行事件が起きました。また、ことし3月にはアメリカ海軍の兵士が那覇市内のホテルで日本人観光客の女性を乱暴したとして逮捕・起訴されています。

怒りの背景は

今回の事件に、女性の遺族や友人だけでなく、多くの県民から怒りの声が上がっています。
こうした声が上がるのは、事件や事故が繰り返されているからだけでなく沖縄戦を経て基地が造られたという歴史的な経緯があるからです。
太平洋戦争の末期に行われた沖縄戦では、日本軍がアメリカ軍の本土への進攻を遅らせるため、持久戦をとったことで、犠牲が増えました。住民を巻き込んだ激しい地上戦が3か月余りにわたって続けられ20万人を超える人が犠牲となりました。このうち、およそ12万人が沖縄の人たちで、県民の4人に1人が亡くなったとされています。
その沖縄戦を経て、アメリカ軍基地は造られました。沖縄のアメリカ軍基地は日本を含めアジアを中心とした地域の安全保障を担う位置づけですが、アメリカ軍関係者による事件や事故が繰り返し起き、住民がたびたび犠牲になっています。
「日本のために負担を強いられる構図が71年前の沖縄戦から続いている」
県民の多くがそう感じているからこそ、大きな怒りが起きていると言えます。

県民の怒りはどこに向かう

沖縄ではアメリカ軍関係者による事件や事故が起きるたびに強く抗議し、アメリカ側も再発防止に努めるとしてきました。しかし、沖縄県の翁長知事が今月23日に安倍総理大臣と会談した際、「綱紀粛正や徹底した再発防止などは、この数十年間、何百回も聞かされたが、現状は何も変わっていない」と発言したように、本当に再発防止が図れるのか、県民は強い疑問を感じています。結局、基地が集中している現状が変わらない限り、こうした事件や事故は繰り返されるという意識が広がっています。
平成7年の少女暴行事件では、事件に抗議する県民大会に主催者発表で8万5000人が集まり、基地の整理縮小を求める声が翌年の日米両政府による普天間基地の返還合意につながりました。今回も、県議会与党会派や市民グループなどでつくる団体が今月25日に、嘉手納基地の前で3000人規模の緊急の抗議集会を開くほか、来月にも県民に広く参加を呼びかけて数万人規模の県民大会を開くことにしています。
県民の怒りを広く呼び起こした今回の事件は、沖縄の基地の在り方を改めて問うものとなりそうです。






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